片道30時間の過酷な旅
2017年の春、僕は成田空港からロサンゼルスに向かう飛行機の中で1人、ポルトガル語の単語帳をめくっていました。「“ウン”(1)、“ドイス”(2)、“トレス”(3)、“クワトロ”(4)・・」。
目的地のブラジルはポルトガル語が公用語ですが、個人的にまったく話せないため、せめて最低限の単語をと思い、頭に入れていたのでした。
まずは買い物などで必須となる数字、また“こんにちは”“ありがとう”から始まり“~に行く”“~お願いします”などです。
逆の立場で考えれば、たとえば東京で海外の人に「私、渋谷、行く、望む」などと話しかけられば、文法がまったく無くても「渋谷への行き方が知りたいのかな」と察せられます。単語の羅列とジェスチャーで、何とか乗り切ろうとしていたのでした。
ちなみに地球の反対側にあたる南米は、日本からの直行便がありません。
東のアメリカか、西の中東・ヨーロッパの“どちら側を経由して行きますか?”といった選択肢となります。

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